新設のコンクリート構造物の圧縮強度推定方法

聴強器は、測定した弾性波速度に基づき圧縮強度推定式を介して圧縮強度を推定します。
このため、推定精度はコンクリートの強度測定に用いた圧縮強度推定式の適否に依存します。
圧縮強度推定式は標準として提供していますが、推定精度向上のため、実機試験等の機会に打設するコンクリートの特性試験を行い、あらかじめ適切な圧縮強度推定式を求めてから測定することをお勧めします。

1. 円柱供試体による特性試験

打設するコンクリートの試験練りまたは実機試験の際に円柱供試体を作製します。
例えば、材齢 7, 28, 56日に円柱供試体の弾性波速度測定および圧縮強度試験を行い、弾性波速度と圧縮強度との関係を求めます。

円柱供試体の弾性波速度測定状況
円柱供試体の弾性波速度測定状況

衝撃弾性波による圧縮強度推定法

コンクリートの弾性波速度と圧縮強度との間には実験的に強い相関関係があることが知られています。これにより、衝撃弾性波の伝播速度(弾性波速度)を測定し、それに基づき圧縮強度を推定する方法を衝撃弾性波による圧縮強度推定法と呼んでいます。

弾性波速度と圧縮強度との関係および強度推定方法
弾性波速度と圧縮強度との関係および強度推定方法

表面2点法

2つの振動センサを組み込んだ振動検出器をコンクリート表面に接触させ、その近傍をハンマーで打撃して衝撃弾性波を発生させます。弾性波速度は、振動センサ間の波動伝播時間差と測定距離(30cm)から算定されます。圧縮強度は、測定された弾性波速度と圧縮強度推定式から求められます。この方法を表面2点法による圧縮強度推定法と呼んでいます。
表面2点法による圧縮強度推定法は三井住友建設(株)が開発した方法です。

聴強器の構成および測定方法
聴強器の構成および測定方法